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ノミ・ソング [DVD]

2010年06月20日 09:00

ノミ・ソング [DVD]ノミ・ソング [DVD]

エイベックス・トラックス
発売日 2005-11-16




翼あるものの人生 2007-09-26
実をいうとノミを全く知らなかった。80年代初頭が最も活躍した時期で83年没、東京でも一時宣伝されていたというが、全然記憶にない。…が、このころだったら、戸川純とか聴いていたはず。「奇抜」と「都会」と「古典音楽」という点で、ノミと戸川純は同じ時代をあらわしているように私には感じられる。
クラウス・ノミ。ニジンスキーを思わずにいられない、翼あるものの人生とその最期だ。
映像の中の彼が体現しているのは、「都市」であり「ヨーロッパ」である。その貧弱な肉体、アメリカでは人間扱いされていなかった同性愛。奇抜な格好をしていても、用いる武器はオペラを高音で歌えるということだけ。全くもってヨーロッパ(アメリカに対する)だ。
NYに住んで、貧乏をして、ドーナツやピザしか食べていなくても、ノミはアメリカ的なものを何一つ受け入れてはいなかったし、同化もしなかった。ノミのアートは、ハンバーガーやコークや野球やキャデラックという「アメリカ的なもの」に対するアンチ、と私には思える。彼はアメリカ的なマッチョ主義から最も遠い位置にいた。NYは文化的にはアメリカではない。アメリカは大きな田舎であるというが、その鬼っ子である。ノミはそのNYの片隅で、「アメリカ的なるもの」に飲み込まれまいと、「その対極」を演じ続けたように、私は感じる。
…そのノミが病を得たのち、叔母へ別れを告げるためにドイツの田舎を訪れ、庭を散策したというのが、興味深い。「都市」でなければ生きられなかったノミが、死期を悟った時に訪れたかったのは自らのルーツであった。ヨーロッパの田舎、である。何か、ノミの焼き菓子作りというのは、自らの「内なるヨーロッパ」の再確認であったかのようだ。


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